ベルリンのITスタートアップで働くジャバ・ザ・ハットリの日記

日本→シンガポール→ベルリンへと流れ着いたソフトウェアエンジニアのブログ

シンガポールのIT系スタートアップのある1日の風景

移転しました。

私にとっては多国籍なIT系スタートアップの職場はもう日常になってしまったが、よく「どんな人と働いてるの?」「職場に行ったらナニするの?」「どんな会話するの?」と基本的なことを質問されることがあるので、とある1日の風景を書いた。
シンガポールのIT系スタートアップで働くとだいたいこんな感じです。
 
 
9:30 日本人エンジニアの私が出社。
12人在籍しているオフィスに9:30時点でおフィルに居るのはだいたい2〜3人。カナダ人エンジニアのGは子供を保育所に送り届けてそのまま来るのでだいたい早い。でもGのモニターには10時ぐらいまでYouTubeの再生画面がフルスクリーンで大写しとなっている。

10:00 ブラジル人デザイナーJのご出社。片手にはその辺で買ってきた朝飯を持っている。Jはデスクに座らずそのままソファーのある場所へ直行する。スマホでゲームしながら朝食を食う。時折Jの叫ぶFワードが聞こえる。きっと今日はゲームがうまくいかないのだろう。

10:30 ぞろぞろとみなさんがご出社される。

10:40 「オレは今日は家で働くわー」と何人かのエンジニアからSlackにメッセージが入りだす。

11:00 だんだんみんなが本気モードで仕事に入りだす。

11:30 スウェーデン人エンジニアのMがモニターに向かって「Why?! Why?! Why?! Why?! Why?!」と尋ねている。他のエンジニアは無視。

11:40 Slackに今日の昼メシをナニにするかの熱い議論が始まる。

12:00 「ランチだー」のメッセージでSlackが埋まる。

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(これはネットで拾った単なるイメージ写真だが、今の職場も倉庫を改造した所なのでまーまー似ている)

13:00 みんなソファーでくつろぎIT業界の未来を語るフリをして、単にしょうもない話をしながら休憩する。

14:00 アメリカ人エンジニアのPは仕事中はだいたいヘッドホンをしている。横からデザイナーのJが「おい、P!」と言っても気付いていない。Jが木の棒でPを突っつく。

15:00 またみんな本気モードで仕事しだすので、ところどころからFワードが聞こえる。(私は日本人なので言わない。というか、ムカついた瞬間に出てくる言葉がFワードにならない)

16:00 ガラス張りの会議室でミーティングをしているマレーシア人エンジニアのBがナニに興奮しているのか知らないが、絶叫がガラスを超えて聞こえてくる。

16:30 3人ぐらいが気分転換にビリヤードをしだす。オーストラリア人エンジニアのKはハスラー級にうまい。(私はほとんどしない。ビリヤードはあまり気分転換にならないからだ)

17:00 ベトナム人エンジニアのYが私に向かって「ハドーケン!」と言って波動拳のマネをする。これはYのコーディングがうまくいっていない時にいつもやってくること。Yは私に波動拳を打つことで頭がすっきりさせるらしい。

17:30 ポロポロ帰る人が出てくる。

18:00 私、帰る。
 
 
こうして書いてみると気づいたが職場は本気モードで仕事している時とリラックスしている時の落差がある。で、仕事内容が「人を楽しませるモノを作ること」であることからひとりひとりが楽しんで仕事することを重視している。

ほぼ全員の人種国籍が違うので多少ヘンなことしている奴がいてもいちいち突っ込まない。ここに書ききれないがとにかくみんな趣向が異なる。

成果さえ出せば、他のことはナニも突っ込まれないのがこちらの職場の特徴といえる。目立つ奴の行動だけを書いたので遊んでいるように見えるが成果を出すことはとても重要。