ベルリンのITスタートアップで働くジャバ・ザ・ハットリの日記

日本→シンガポール→ベルリンへと流れ着いたソフトウェアエンジニアのブログ

海外転職の際の技術面談にある意外な落とし穴とそれを突破するコツ

海外の会社にエンジニアとして転職する際には必ず技術系質問を何時間も受ける面談がある。そうした技術面談の際には意外な落とし穴がある。(ただしネイティブとまったく同レベルで英語ができる人は別)

その落とし穴とは

技術質問を英語で聞かれて英語で答える際に知能に数パーセントの減衰がある、と。

まずこちらの面談では日本の新卒の就活であるような「志望の同期は?」とかの変な哲学的な質問を受けた経験がまったくない。多少あったとしても「よーなんで来たの?」ぐらいの軽い会話程度で相手もまったく真剣に聞いていない。
その代わりにあるのはトコトンまでこちらの技術レベルをマル裸にして、全てを知ってやろうとするぐらいの技術系質問の嵐だ。

もし海外の会社へエンジニアとして転職をお考えで「持ち前の技術は未熟だが、そこをなんとか取り繕ってくぐり抜けてやろう」などとは考えない方がいい。ほぼそれは無理だから。私が面接官として面談に参加することもあるが、その際にもトコトン質問する。質問が少ないのは早々に「この人ダメだ」と考えて切り上げてしまった場合だけ。

だから勉強して自身の技術レベルを上げるのが海外転職の近道といえる。ただそれでも尚、気をつけなければならないのが前述の英語による知能の減衰だ。

初めて海外の会社の技術面談の際に最初の方で質問されたのが、「クラスと オブジェクトの違い」についてだった。まったく難しくもない極めて簡単な質問だ。相手はガタイの大きいクマみたいなイギリス人エンジニアだった。私が多少緊張しているのを読み取って、軽い質問から初めてくれたのだろう。

日本語で「Rubyのクラスとオブジェクトの違いはなんですか?」と聞かれたら楽勝だ。
ただその面談ではクマに
「Can you tell me the difference between classes and objects?」と聞かれた。

とっさに私は「Well. Class is the blueprint that .. that..」と口走って止まった。
自分で言ったブループリント(=青写真)に対して「ブループリント?なんだっけ?メソッドか?いや違う?ブループリントってなんだ?」となった。自分で言った言葉に対してテンパった。

「じゃあ、別の言葉でいい直せばいいだけだろ」と思ったあなた。そういう風に冷静に考えられればOK。でもあの面談の場で英語で答える際には知能が減衰してるんですよ。まず脳の機能が100%あって、そのウチの30%ぐらいを英語で話すことに使う。で、論理は残りの70%でアルゴリズムとかを考える。そこまで極端でなくても、ある程度の知能の減衰がある。よっぽど慣れてないとなんかヘンな思考回路になってしまう時がある。

結局その時は「ところであんたのオフィス、オシャレだよね」と言って切り替えた。クマがオフィスについてしばらく話してくれて冷静を取り戻したから良かったが、今でもなぜかあの時ブループリントで詰まった自分のことをたまに思い出す。

英語でスラスラと答える能力と美しいコードを設計する能力は必ずしも相関がある訳じゃないのは百も承知。ただ話して聞く方法が面談の際の唯一の技術力を測る基準である以上、英語で話す能力を磨く必要がある。たとえ技術力があってもその表現手段が幼稚だと、評価しにくい。「技術に関して、オレはできるぞ」と思っていても案外それをしっかり英語で表現する手段が無ければ落とし穴にハマりますよ、と。

で、これらにはちょっとしたコツがあって、それは

面談中に考えていることは全部声に出して話すこと。

特にアルゴリズム系の問題が出た場合、あたまの中で考えていることを全部声に出して相手に分からせる。もちろん英語で。これをやると思考の過程が相手にも伝わって、どこまでどんな風に考えているのかが分かる。これらの質問は思考のプロセスが大事だからだ。決して黙って考えこんではいけない。
考えていることを全部声に出すだけで、解決に向けてどんどん思考が進んでいるように演出できるのだ。
 
 
英語と技術を高めるには以下の本が私のオススメ。正直オススメできるのはこの2冊だけなのだが。。。
tango-ruby.hatenablog.com
tango-ruby.hatenablog.com