ベルリンのITスタートアップで働くジャバ・ザ・ハットリの日記

日本→シンガポール→ベルリンへと流れ着いたソフトウェアエンジニアのブログ

転職候補先で仕事内容や条件は素晴らしいのに「なんだか働きたくないなー」な会社があった

移転しました。

2年ぐらい前、シンガポールで転職活動をしていたときに仕事内容がバッチリで条件もそこそこいい求人が見つかった。さっそく応募書類を送って最初の面談が決まって、面談した。その後に「1次面談ありがとう。次回の2次面談の予定が**でして、来てもらえますかね?」というメールを受けたが、丁重にお断りしたことがある。そこは仕事内容や条件はいいのに「なんか働きたくないなー」と思ってしまった会社だった。

最初の面談の際に訪問したオフィスはいかにもイケてるITスタートアップという感じのオシャレなオフィスだった。私としてはどんなにキレイなオフィスであっても、大企業風のきっちりみんながスーツを来て、学校みたいに並べられたデスクにモクモクと従業員が働いているような職場を好まない。

好みの職場はMacBookがあればどこのデスクでもソファーでも仕事してOk。息抜きのためのゲームや遊びが充実していて、お菓子や飲み物も十分ある、という感じだ。で、そこの会社がそんなオフィスだった。

ただひとつだけ「あれ?」ということあって、それは20人ほどいるオフィスのメンバーが全員インド系の人達だったこと。

決してインド系の人に対して差別意識は持っていない。個人的に親しくしているインド系の友人も多いし、インド系の人材がどれほど優秀かも知っているつもりだ。特にIT業界におけるインド系に対してはむしろ好印象を持っており、ネガティブに思うことは無い。

それでも「なにこれ?」と思ってしまったのはその会社の多様性の無さだ。20人ちかくもメンバーが居るのになぜ揃いも揃って全員がインド系なんですかね?、と。場所がインドならまだ分かるが、そうじゃなくて多国籍多人種国家のシンガポールなのだ。いろんな人が居ることが標準の国で「20人が同じ」はありえない。

私もそこにざっと居た20人のひとりひとりに「どちらのご出身ですか?」と聞いてまわった訳ではない。中にはスリランカとかインド周辺から来ていた人も居たかもしれない。ただ見た目がみなさん褐色の肌でカレーが好きそうなルックスだった。そんな集団の中に日本人の私がひとりで入っていっても、きっと溶け込めなかったように思う。

職場で唯一の日本人というポジションには慣れている。シンガポールに来てから5社ほど渡りあるいてきたが、ほぼ全ての職場で私が唯一の日本人だった。それでも心配無かったのはそれらの職場が全て多様性にあふれていたからだ。

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金髪の奴も居れば、褐色の肌のも居る。キリスト教徒も居ればムスリムも居る。という状況なら、「アタシってマイノリティーでひとりぼっちだわ」などと心配する必要もなく「全員違うから気にするまでもない」となる。

そこで考えたのだが、私も日本で働いていた時、周りの人達は全員が日本人だったし、そこになんの疑問も持たなかった。もし突然に外国人が転職の面談で来て「なんで全員同じ人種なんだ?」とか言い出しても「は?」だっただろう。

きっとそんなもんで前述の全員インド系の会社も私が突然に断った理由を理解していないだろうし、理由を説明したところで「イヤなら来るな」で終わる話だったと思う。
 
 
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