ベルリンのITスタートアップで働くジャバ・ザ・ハットリの日記

日本→シンガポール→ベルリンへと流れ着いたソフトウェアエンジニアのブログ

【読者質問 09】海外移住と家の問題なんて気にせず、ただ楽しめばいいのでは

ご質問ありがとうございます。さっそく質問から。

ジャバ・ザ・ハットリさん、はじめまして。
若い時から海外で暮らしをしてみたいとは思っておりましたがその夢は実現しないまま30代になったウェブエンジニアです。ハットリさんのブログは海外に暮らしている気分?になるので毎回楽しみに読ませていただいております。
家族(妻と子供)は海外移住については欧米なら賛成の様子で自分としてもチャンスさえあれば行ってみたいとおもってます。でも20代後半で購入した自宅とそのローンがありもし海外移住が実現できたとしても家とどうすればいいのかと迷ってしまいます。
ハットリさんならどうされますか?もちろん英語とエンジニアとしての技術力強化は必須なのですが、家が気になったので質問させていただきました。

 
ご自宅は売ればいいのじゃないでしょうか?

私個人としては家は不動産投資としか捉えていなくて、住宅価格が十分安ければ買うのがいいし、逆に高い場合は賃貸で住む方がいい、というセオリーに従っている。つまり「マイホームが夢!」みたいな発想は持ち合わせていない。「持ち家 vs 賃貸」の議論はもう聞き飽きたし、ここで書くまでもない。

そういうのは別として、思っていることがある。

世界のいろんなところに住めば、それはそれは「家」って色々ありますよ、と。

人が「家を買う」とか「タワマンに住む」「うちの家は賃貸なんです」と様々なセリフを言う時に出てくる「家」という言葉のイメージって自分で気付かないぐらいに狭い範囲内から考えている。私にしても日本に居る時はそうだった。「家ってこんな感じじゃねーの」というのがあったが、それはかなり限定された範囲内のイメージだった。

住む国も仕事も家も飽きやすい私は転職回数と同じぐらい引っ越し回数も多い。もう「引っ越し貧乏」とでもなんとでも呼んでくれて結構なのだが、とにかく海外での不動産探しが意外にオモロいのだ。

日本で社畜サラリーマンをしていたころは「プール付きの家」なんてなにかで1発当てることでも無い限り絶対に自分と家族が住むことなんて想像すらできなかった。ところがシンガポールに移住して、家探しをすると豪華なプール付きの家というのがわりと普通だった。

普通のどこにでも居そうなITエンジニアがこんな家に住んでいるのだ。
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シンガポールのような常夏の国にとってプールは夏の間だけ遊ぶものではなく、あれば年がら年中ずっと使えるものだ。そうすると当然ながらコスパがいい。日本のように一部の金持ちだけが自宅にプールを持って楽しむものではなく、かなり普通にある。

日本の都心の豪華なタワマンに住んでる人のコメントで「うちにはプールはあるけどあまり使わない」みたいなコメントを読んだことがある。それは当然だ。日本の四季がある気候において自宅にプールがあってもあまり楽しめる気がしない。プールなんてものはシンガポール、カリフォルニア、南ヨーロッパとかその土地の気候に合わせないと意味がない。


ヨーロッパに住まいを移すと築100年以上の物件がざらにある。日本人目線から見るとそういう物件がやたら魅力的に映る。今の住まいも建てられたのが1870年でラッキーに第二次世界大戦であまり爆撃を受けることなく残った建物。天井が高いのでシャンデリアがやけに似合う。どう考えても以前の私だったら「は?天井からキラキラなシャンデリア?無駄。邪魔。要らんわ、ボケ」と考えたはずだ。しかしヨーロッパ風の家にしかるべきシャンデリアがぶら下がってるのを見ると「あーこういうことね」と納得してしまった。

引っ越しを繰り返すのもそういう色んな家に移り住むのが楽しいからだ。

東京都心の素晴らしいタワマンにお住まいの方が居たとしたら、素直に羨ましなーとなるし、田舎暮らしでのどかな風景の中に素敵な家を持っている人にもいいなーと思う。ただ私は「そこに何年も住むんです」となるのがイヤなだけだ。ヨーロッパの素敵な石畳の風景も東南アジアの温暖な気候もいつかは飽きる。

暑い夏の日のビールのひと口目は「ぷはー!」とすごく美味しくても、その感動はだんだん薄れていって、やがて惰性で飲んでるだけになるのと同じ。経済学の「限界効用の逓減」で、人の感情は全てのことに慣れるようになっている。

したがって人生をとことん楽しむためには常に「暑い夏の日のビールのひと口目」を狙い続けることになる。つまりは移動して新しいモノに出会い続けることだ。海外移住して引っ越しを繰り返して「家」というものが色々あることが分かった今はどんなに素敵な家であっても、そこに定住してしまうとケチ根性を発揮してしまって「もったいない!このままでは人生を損する」と思ってしまう。

そしてこの発想のすごいところはどんなに色んな国々に移り住んだとしても追加の旅行費用がかからないことだ。その場所で働いて得たカネの一部を家賃にまわして住む、となったらそれを東京でやっても、ロンドンでもパリでもヨハネスブルグでもリオ・デ・ジャネイロでも一緒で、旅行費用として計上することは無いし、もちろん大金持ちである必要なんかない。ちょっとしたITスキルと英語さえあればどこでも可能だ。

ということで今回はかなり無責任な回答にはなるが、ご自宅は売ればいいのじゃないでしょうか?、でした。

高城剛やホリエモンには到底かなわないがこうしていろいろ動くことを最近では「多動」と言うらしい。

多動力 (NewsPicks Book)

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質問箱はいったん閉じました。また気が向いたら設置して質問受け付けます。しばらくはこれまでいただいた質問への回答をがんばります。

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