ベルリンのITスタートアップで働くジャバ・ザ・ハットリの日記

日本→シンガポール→ベルリンへと流れ着いたソフトウェアエンジニアのブログ

スタートアップの面接にスーツで登場とはいかがなものかね

英語圏の転職面接ではチームのほぼ全員と面談することが多い。だいたい7,8人ぐらい。つまり、もしその会社に採用された場合に一緒に働くことになる人達全員と話して「こいつと一緒に働けるか?」をお互いが見る訳です。

会社としても変な輩を入社させてしまうリスクが低減できるし、転職希望者にとっても「こんな会社のこんなメンツないわ」を避けることができます。

日本の会社のように人事が出てくるのは最後の最後で契約書のどこにサインすればいいのか、とかの説明やら手続きの時だけ。技術チームに採用しようとする技術者の選定は技術チームでなければできない、という感覚。

チームメンバー全員が入社希望者と面談して帰った後は全員が集まって「アイツどうだったよ?」という話し合いをして合否を決定します。

以前すげーお年めしたオッサンが来て、その後の話し合いで誰かひとりぐらいは「あのジジイ、年くってんなー」とか言い出すかな、と思っていたけど、それは皆無。元々、年齢や人種で職を差別してはならないって法律があるのだけど、それだけが理由ではなさそう。社内の閉じられた空間で話ししてるのだし、「あのジジイ」ぐらい言っても逮捕される訳がない。でも誰も言わない。
理由はやっぱり人材に求めているモノがはっきりしているから。スタートアップの技術職で求めているのは英語と技術。それだけ。ナニ人でもどんな宗教でもゲイでもストレートでも、英語と技術さえあれば採用する、というスタンス。

英語はコミュニケーション能力と一緒で「一緒にチームで働けるぐらいに英語でコミュニケーションとれるかどうか」ネイティブの場合は語学で問題無いのはあたりまえだけど、チームでコミュニケーションとれるかどうかを判断している。

後は技術。できるか、どうか。技術の質問をいっぱいして、カンタンなコード書いてもらって判断する。

英語圏の技術職への転職を成功させるには英語と技術さえあればOK、となる。
でもこれらのスキルはすぐには身につかないモノ。今さら「技術を身につけるゾ!」と意気込んでも、結果でるまでは時間がかかる。
カンタンに転職を成功させる率を高める方法としてはその日の服装とか受け答えの方法をちょっとアレンジすること。で、表題のスーツの件。

先日面談した入社希望者は韓国人の技術者だった。彼はスーツで面談に来た。技術はまーまー、でも英語のコミュニケーション能力が微妙という感じだった。この感想は私以外の人も概ね同じ。面談の後「どうする?」っていろいろ話し合った結果、不採用となった。

最後のところは少し悩んだ結果だったけど、やっぱりみんなの中に「なにかが違う」があったのは確か。多少悩んでも最後のひと押しをする何かがあれば問題ない。特別な技術を持ってる人ならいい。でもほとんどの人はそういうのは無く、ぎりぎりのところで採用と不採用が決まったりする。

もし彼がスーツではなく、ジーンズで来ていたら違った結果があったかもしれないと思った。別に服装で判断はしていない。ただ誰もスーツなんて着ていないスタートアップの職場でスーツマンが登場してあまり上手でもない英語で話す言葉になにか違和感を感じたのは確か。

ジーンズで来て下手な英語でも軽い感じで「ハロー」と笑顔で言って欲しかったなー、と思った次第。