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ジャバ・ザ・ハットリの日記

日本→シンガポール→ベルリンへと家族と共に流れ着き、ベルリンのスタートアップで働くソフトウェアエンジニアの日記

言っても聞かない人達と仕事すること(海外編)

「とにかく言っても聞かない連中だな」というのが職場の同僚エンジニア達に対するお料理教室での私の感想だった。

英語圏の職場では定期的に職場のチーム全員で映画を見に行ったり、プールに行ったり、遊園地に行ったりとチームの交流を目的とした遊びを行う。日本の職場でよくある「夜に飲みに行く」のとほぼ一緒だ。違いはこれらの活動を昼間の就業時間中に行うことだ。こちらでは夕方6時か7時には家に帰って、家族との時間を過ごすので、夜の飲みがほとんど無い。なのでこうした遊び活動を通じて交流を深めるのだ。就業時間中に遊びながら給料がもらえるので誰も断ったり、欠席したりしない。

今回は料理教室だった。昼間からオフィスを抜け出し、職場のエンジニア連中と料理教室へ行ってスペイン料理を料理の先生に教えてもらってきた。

料理機材がびっしり揃った豪華な料理教室だった。そこへスペイン美女の先生が入ってきて料理の説明をしだした。普段はマックブックのキーボードを叩いているだけのエンジニア達がエプロンをつけて包丁で野菜やらを切る姿はなんともシュールな光景だった。

調理が進んでだんだんとスペイン料理らしくなってきたところで、スペイン美女の指示が細かくなってきた。「フィデワの硬さばパリッとしたところで火を止めろ」とか「唐辛子はまだ入れるな」とか。

で、何人かのエンジニア達がそういった指示にちっとも従わない。エンジニア達は様々な人種国籍からなる集団で「いやいや、オレの国の料理ではこうするんだよ!」とか「オレはここに唐辛子を入れるのが好きなんだよ!」とか主張しだした。
スペイン美女も「そんなのはスペイン料理じゃねー!」とか言い出す始末。

4チームに分かれて料理を作ったのだが、スペイン美女の言うことを聞いてその通りの料理を作ったのは私が所属するチームのみ。他の3チームはとにかく言うことを聞かないで独自の味付けや調理方法を採っていた。

最後にみんなで作った料理をワインと一緒に食べた。当然ながら私の所属していたチームの調理はスペイン美女のコーチのおかげでとてもおいしく他のチームからも好評を得ていた。

残り3チームの結果は2チームがダメ。意図したのとは違う別の料理になっている状態ではっきり言って不味かった。でも最後の1チームだけ、なんだが不思議に美味しい料理ができあがっていた。

そのチームのメンバーは「どうだ!オレ達が独自に作った料理は。これがスタートアップの精神だ。」などと自画自賛していた。

スペイン美女も「ほんとあんたら言うこと聞かない連中よね」と言いながらその料理を味見して「まーこれはこれでありかな」的なコメントを残していた。

大企業でなく国際的なスタートアップで働き、それなりに自分の技術に自信があるエンジニア達は誰でも個性的でひとくせある。簡単には人の言うことに従わず、なんでも新しい方法を試したがる。「ナニかもっと別の方法、おもしろいことがあるんじゃね?」が彼らを突き動かす。そんな連中の作った独自スペイン料理を和やかにみんなで食べながら「言っても聞かない人達と仕事すること」も悪くはないなーと思った次第。
 
 
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