ベルリンのITスタートアップで働くジャバ・ザ・ハットリの日記

日本→シンガポール→ベルリンへと流れ着いたソフトウェアエンジニアのブログ

英語学習のやる気を急上昇させる要素としての「笑い」

移転しました。

英語で読んだり聞いたりした内容で心からウケて笑った体験が一度でもあるとやる気が急上昇しますよ、と。

英語の勉強ってその本質は暗記ばっかりで地味だから、よっぽど根性がある人でもない限り、時々ダレてしまって当然。英語勉強してる動機は「外資系に就職する」とか「テストで○○スコア取る」とかなんでもいいんですけど、ただそれだけを思い続けてガーっとがんばり続けられる人ってマレでしょう。そこでダレないようにするには工夫が必要です。別の確度からも英語の勉強に対するモチベーションを高める方法として、今回の提案は「笑い」。

日本語なしで純粋に英語だけを読んだり聞いたりして「ギャハハハ!!」と笑った経験はあるでしょうか?映画とかテレビは画像の要素があるのでここでは省いてください。「純粋な英語で」という意味では英語の本を読んでとか、ラジオで聞いて、とか。

私にとってそれはこちらの本でした。この本のある箇所でウケてしまって「ブっハハ!」と不覚にもフイてしまったんですね。

How Starbucks Saved My Life: A Son of Privilege Learns to Live Like Everyone Else

How Starbucks Saved My Life: A Son of Privilege Learns to Live Like Everyone Else

こちらは日本語訳。

ラテに感謝! How Starbucks Saved My Life―転落エリートの私を救った世界最高の仕事

ラテに感謝! How Starbucks Saved My Life―転落エリートの私を救った世界最高の仕事

内容はとあるステータスのお高い広告代理店にお勤めだったエリートおじさまが解雇されて、妻に逃げられ、お金もステータスもなにもかも失った後、仕方なくスターバックスのアルバイト定員として若い人達と一緒に働くことになり、そこで人生を取り戻す実話です。まーハリウッド映画的なシナリオに沿った失敗した人がみごとに復活するって話です。このストーリーが他と異なるのは、その復活の定義と方法です。著者はスターバックのアルバイトの仕事で確かに見事復活を遂げましたが、決して億万長者になった訳でもなんでもないのです。でも誰の目から見ても完全に復活し、また著者のポジティブな人生観が周りの人にまで影響を与えていきます。

トム・ハンクスが映画化権を買って、自分が主演で映画化を予定していると聞いていたのですが、その映画化は今どうなったのか知りません。

この本の英語は非常にカンタンで読みやすいです。著者が広告代理店時代に培った「文章は伝わってナンボ。誰にでも分かってもらってナンボ」という精神を感じます。難しい英語を一切使わないで、誰にでも読めるようにした文章です。だからと言って内容が幼稚にはなっていません。本当に文章が上手な人が書いたな、ということがよく分かります。みなさんが人生で「果たしてこのままでええのか?」と考えた時にヒントを与えてくれるような素敵な本です。

本の中でそのエリートおじさまは広告代理店時代は肩で風きって歩いていたのに、いざ解雇されてそのステータスを失うとボロボロになり、挙句のはてには最悪なタイミングで妻に浮気がバレてしまいます。私が思わず笑ってしまったのはその浮気がバレるシーンの描写です。

悲惨な状況のはずなんですけど、そのおっさんの突き抜けたダメさと場面描写が絶妙で笑いを誘うんです。本を持って「アッハッハッハー!」って笑っている時にはもう英語の勉強って意識は無かったです。ただただウケた。

で、それ以降は英語の勉強に対するモチベーションが変化しました。具体的に「英語ができればこういうことができるようになる」というのが実態をもって私の中に入ってきたからです。つまり「英語ができればもっと英語の面白い話で笑える」ということです。そら当然やろ、と思われるかもしれませんが、頭で理解してることと実際に体験するのとでは大きな隔たりがあります。

「英語できる=英語の文章読める」って当然ですよね。しかも英語っていきなりできるようになるのではなく成長がジワジワできるようになりますから、実感できる瞬間って捉えにくいです。でもこの「ギャハハハ」と笑う瞬間はハッキリしてます。人間は無理には笑えません。本当に笑いのツボが英語で刺激されて、おかしくなって笑うという体験が与える影響は絶大です。

あの後「あーおもしろ。やっぱもっと英語勉強しよ」と素直に思いました。

上記の本以外にも笑えそうな英語の本で素直にウケること、オススメです。